頭・首・顎の症状
口が大きく開かない、顎の痛み
|20代|女性|飲食店勤務|
口をあけると、右の顎(アゴ)がはずれるような感じがする。また、くしゃみやあくびをすると、右のあごが痛い。
物を噛むときはそれほど痛くはないが、口を閉じたときに右の奥歯が当たっている感じがする。1、2週間前からきっかけはなく始まった。
それ以前に、2年くらい前におにぎりを食べようとして、あごが痛くて食べられなくなったことがあったが、放っておいたら治った。
首のつっぱり感や痛いことが3年前くらいからある。虫歯など歯の異常はない。
問診中、口が開きづらく、しゃべりづらそうでした。姿勢検査では、全体的に前傾していて、顔が前に出て顎を突き出していました。
視診では、上下の前歯の位置がズレていました。可動検査では、口を開けると右斜めに動き、 顎を左右にスライドさせると右に行きづらくなっていました。
首の可動検査では反らすと前側がつり、左側屈(左に倒す)と左首の痛みと右首が張り、左回旋では右の首が張り動きづらくなっていました。
触診では、右側の頬の筋肉の緊張と圧痛、首や肩周辺の筋肉は緊張していました。
この患者さんの場合、顎の症状よりも先に首の痛みなどがあったり、姿勢が悪いために顎の位置が正常ではないことから、 顎自体の問題だけでなく、姿勢など身体の問題からも生じていると考えられました。
そのため、顎自体の施術より先に、まずアゴより下の身体を正常に戻すことから始めました。
施術のほかに、良い姿勢の方法や噛み方などのアドバイスを行いました。 徐々に変化が出始め、8回目の施術で改善されました。
顎関節症など、顎の問題は、あご自体だけでなく、身体全体を含めた問題が存在する場合が多くあります。
顎のトラブルを抱えている方は、自分の姿勢や、アゴ以外の身体の問題がないかどうかチェックしてみてください。
そうすれば、歯医者さんなどで行う顎だけの施術で良いのか、カイロプラクティックなど身体を含めた施術が良いのか、どちらが良いのかの目安になると思います。
(No.21)