臨床ケース

スポーツの障害

中学生、野球の試合中に生じた右肩から背中の痛み

|10代|男性|中学生|

2週間前に野球の試合中、打撃でボールを打った瞬間に右の背中に激痛が走り、試合後に荷物も持てないくらい痛くなった。

チクッとする痛みで、野球のプレー中や終わったあとに痛みがあり、特にバッティングのときが最も痛い。

また、ふつうに投げるときは問題ないが思いっきり投げると痛みが生じる。何もしていないときは痛みを感じない。

整形外科のレントゲン検査では、「骨に異常はない」と言われた。

姿勢検査では、背中が少し丸まっていて(猫背)首がまっすぐ(ストレートネック)で、右背中の痛みがある場所は隆起していました。
バッティングスウィングをすると痛みが再発しました。
筋力検査では右の中・下部僧帽筋に痛みがあり少し力も入りにくくなっていました。

この患者さんの場合、バッティングのときに筋肉自体を傷めてしまったことにはじまり、背中の筋肉が緊張し、関節の可動性が失われて正常に働けなくなってきたことによって、生じたと考えられます。

主に胸背部の関節の可動性をつける施術行い、部活や授業中の姿勢などのアドバイスを行い、2回目の施術後には症状は改善され、部活中も気にならなくなりました。

中学生や高校生の部活時の準備体操や整理体操を行っていないかあるいは不十分な学校が多いようです。

特に整理体操はほとんどやっていないのが現状のようです。放課後の限られた時間での部活ですので、やむ終えない場合もあるかもしれませんが、準備体操や整理体操はとても大切です。

おこなっていない選手の方はおウチに帰ってからでも良いので、ぜひ整理体操を行うようにしましょう。
(No.15)

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担当カイロプラクター

HANDS-ONカイロプラクティック 院長
宮本哲治

日本で数少ないWHO基準を満たす正規のカイロプラクター。
腰痛、肩こり、頭痛など何処に行っても良くならない痛みやしびれを自然治癒力を高めて改善に導いている。
また、プロスポーツ選手などの症状改善やパフォーマンス向上のための施術を行う。