肩・肘・手の症状
肩から手にかけてのしびれ
|40代|男性|銀行員|
3週間前から左肩から親指にかけてジ~ンとしびれるようになった。
特に思い当たる原因はないが、首がピリッとなりだんだん重くなったことはあった。
何も感じない時もあるが、仕事中や疲れたときなど症状がひどくなる。
2,3日前からは後頭部に重たい頭痛を生じるようになった。
2年前にも同じようなしびれがあり、そのときは病院(整形外科)に行き、画像検査(X線)の結果「首の骨の間が狭いので神経を圧迫して、しびれている」と説明され、牽引、電気などを行い、約3ヶ月間通い、改善した。
姿勢検査において、円背(猫背)が見られ、首は左側に若干傾いていました。
触診検査では、左大・小胸筋(胸の筋肉)が緊張しており、押すとしびれが増強しました。首を反らすと左胸が張る感じがあり、左側に倒すと左胸が圧迫されるような感じがありました。
神経学的検査では左右差は見られませんでしたが、整形外科学検査では、TOS(胸郭出口症候群)の検査で陽性となりました。うつ伏せになるとしびれは増加しました。
この患者さんは、円背(猫背)のため首が前に出ていたり、左に傾いていたおり、首の関節がうまく働いていない状態でした。 また、左胸の筋肉の緊張が強く、腕や手に向かって走る神経を圧迫している可能性が高いと考えられました。
緊張している筋肉を、しびれが増加しないように注意しながら緩和して、動きの悪くなっていた関節に動きをつける施術を行い、頭痛は早期に消失しましたが、しびれは残っていました。
その後、家庭でも行なえるエクササイズなどをお伝えしながら施術を続け、12回目にはしびれも消失しました。現在は、再発防止にのため、約1ヶ月に1度の予防メンテナンスに移行されています。
(No.6)