臨床レポート


実際に来院された患者さんの症状や施術内容などを紹介しています。

ここに記載されている診断名は、専門医師によるものです。その他の見解はカイロプラクティック的評価に基づいて行なっております。


部位別

頭・首の症状 (頭痛、めまい、寝違いなど)

肩・肘・手の症状 (肩こり、腕のしびれ、頚椎ヘルニアなど)

背中・腰の症状 (腰痛、椎間板ヘルニア、骨盤矯正など)

股関節・膝・足の症状 (関節の痛み、むくみなど)

スポーツに関する症状 (野球、サッカー、バスケットボールなど)


女性に関する症状 (産後の腰痛、妊娠中の症状、生理痛など) 




産後の腰痛
(20代、女性、主婦)
 出産して1ヶ月くらいから、骨盤が開いているような感じがして、特に座っていると違和感があった。その後、だんだんと腰が痛くなり始めた。立って赤ちゃんを抱っこしているときに特に痛みを感じる。
 妊娠中はそれほど、腰痛は気になっていなかった。赤ちゃんの夜泣きで、睡眠不足を感じている。現在、産後3ヶ月。
 産後の骨盤矯正が良いと話を聞いたので、ぜひやってもらいたい。


(担当カイロプラクター)
 姿勢検査では、腰部が後弯(猫背)していました。触診検査において、腰部の筋肉の過緊張と圧痛が見られました。腰部の可動検査では、前屈で腰が少しつっぱり、体をうしろに反らすと、腰痛が増しました。整形外科学的検査や神経学的検査は正常でした。
 この患者さんの場合、産後ということで、出産時の骨盤や身体にかかった負担によっての骨盤の歪みや、育児を行っている際の体勢や姿勢が悪いために生じたと考えられました。
 そのため、緊張している筋肉の緩和や腰部に可動性をつける施術や骨盤矯正などを行い、産後には特に重要となる、育児を行う体勢や姿勢などのアドバイスを行いました。
 1回目の施術で改善しましたが、育児での悪い習慣が抜けきれず、痛みの程度は減るものの再発を繰り返しました。5回目の来院の際には再発もなくなり症状は消失していました。
 出産されたお母さんは、妊娠中や出産時の身体的な負担が大きいうえに、休む間もなく育児に追われる毎日に突入していきます。そんなとき、カラダにかかる負担はもちろんですが、家族が増えたり子供が夜鳴きをしたりといった環境の変化に戸惑う心のストレスなども生じてきます。
 子供が優先になり、ついつい自分の事を後回しにされるお母さんですが、お母さんが元気(健康)でないと、お子様もそれを感じてしまいます。ご家族のためにも、元気でいるため、我慢せず早めに治療を受けられることをお勧めします。

(No.21
)


左足の感覚がない
(30代、女性、教員)
 4,5ヶ月前から、左足後面(おしりからかかとまで)にしびれているというか、感覚がない感じがしている。以前にもあったが、すぐに消えていたのであまり気にならなかったが、今回はなかなか消えない。腰はだるい感じで痛いというほどではない。
 高校生の頃、マット運動をしていて転倒し、立つことができなかった事があり、その時は、整形外科で「腰の椎間板ヘルニア」と診断されて、低周波や温熱、牽引、コルセットなど使用し、改善した。


(担当カイロプラクター)
 姿勢検査では、腰部が後弯(猫背)していました。触診検査において、腰部の筋肉の過緊張と圧痛、左臀部(おしり)の圧痛が見られ、左足後面は触られた感じがほとんどしないということでした。腰部の可動検査では、前屈で左足後面がつっぱり、伸展(体をうしろに反らす)で右腰に痛みが生じ、左側屈(体を横に倒す)では左足が圧迫されているような感じが生じました。神経学的検査では、左足が右足に比べて違和感が生じましたが、筋力は正常でした。
 患者さんは、過去に「腰の椎間板ヘルニア」と診断されており、時々同じような症状があったことなどから、腰の椎間板による問題の可能性が高いと考えられました。再発を繰り返すのは、椎間板に負担のかかる姿勢や動きが改善されていなかったために、骨盤や腰の関節、筋肉にも負担がかかったためだと思われます。
 そのため、座り方や姿勢などのアドバイスを主に行い、緊張している筋肉の緩和や腰部や骨盤の関節に可動性をつける施術を行いました。
 県外からの来院で遠方のため、なかなか来院スケジュールを組むのが難しかったのですが、しっかりと気をつけていただけたために、3回目の来院時には、症状は消失していました。

(No.20)


頭痛と肩こり
(30代、女性、事務)
 高校生のころから、頭痛もちで、キーンキーンとした鋭い痛みがある。同じ時期から、肩こりもあり、両肩にあるが特に左のほうが強く感じる。特に忙しかったり、ストレスがたまるとひどくなる感じがする。仕事ではノートパソコンをよく用いているが、書くこともあり筆圧が高い気がしている。
 鍼灸の治療を1年くらい通ったが、あまり良くならなかった。

(担当カイロプラクター)
 姿勢検査では、特に座位での腰の円背(腰猫背)が目立ちました。首の可動検査では屈曲(前に倒す)で左肩甲骨付近が張り、左側屈(左に倒す)と左回旋(左にまわす)では右側の筋肉が張って動きづらくなっていました。整形外科学的検査では特に問題ありませんでしたが、神経学的検査では左の腕の触覚が右に比べて強く感じるようになっていました。首や肩周辺の筋肉は緊張しており、特に首と頭の境の緊張度が強くなっていました。
 この患者さんの場合、学生のときから姿勢が悪く、首や肩に負担のかかる状態であったために、筋肉の緊張や関節の動きが悪くなり、症状が生じたと考えられました。また、社会人になり仕事上のストレスも増えたことにより、姿勢の悪さに加えてストレスによる筋肉の緊張が拍車をかけたと思われます。
 特に頭と首の境にある筋肉の緊張を緩和して、首の関節の可動性をつける施術を行い、良い姿勢のアドバイスを行いました。3回目の施術で症状は消失したように思われましたが、その後も症状に波があり繰り返されたため継続的に施術を行い、14回目の施術で改善されました。現在、1〜2ヶ月の間隔で予防のため来院されていますが、繰り返し生じていた症状はないようです。
(No.19)


首と肩の痛み
(30代、女性、教員)
 以前より、パソコンを使うと両首から肩にかけて痛くなっていたが、ここ2、3週間前に特に強く感じるようになってきた。グーッとする痛みでこっているという感じではない。ここ2、3週間仕事が忙しく、パソコンに向かうことが多かった。また、趣味でギターを弾いているが、コンクールが近く練習量も増えていた。ギターを弾くと、痛みが増し、首のストレッチを行うと少し楽になる。腕にしびれなどはない。

(担当カイロプラクター)
 姿勢検査で、顔が少し前に出ていました。ギターを弾く格好をとると、頭が左に傾いていました。首の可動検査では側屈(横に倒す)と反対の筋肉が張っていました。整形外科学的検査や神経学的検査で特別な問題はありませんでした。首や肩周辺の筋肉は緊張していました。
 この患者さんの場合、仕事などで疲れているのに加えてギターの練習で首や肩に負担のかかる格好をされていたために、筋肉の緊張や関節の動きが悪くなり、症状が生じたと考えられました。
 筋肉の緊張を緩和して、首の関節の可動性をつける施術を行い、また、ギターや仕事中の姿勢をアドバイスして、4回目の施術で改善し、再発防止と健康向上を含めた施術に移行されました。
(No.18)


中学生、試合中に生じた右肩から背中の痛み
(10代、男性、中学生)
 2週間前に野球の試合中、打撃でボールを打った瞬間に右の背中に激痛が走り、試合後に荷物も持てないくらい痛くなった。チクッとする痛みで、野球のプレー中や終わったあとに痛みがあり、特にバッティングのときが最も痛い。また、ふつうに投げるときは問題ないが思いっきり投げると痛みが生じる。何もしていないときは痛みを感じない。
 整形外科のレントゲン検査では、「骨に異常はない」と言われた。

(担当カイロプラクター)
 姿勢検査では、背中が少し丸まっていて(猫背)首がまっすぐ(ストレートネック)で、右背中の痛みがある場所は隆起していました。胸腰部や首の可動検査では特別な問題はありませんでしたが、バッティングスウィングをすると痛みが再発しました。筋力検査では右の中・下部僧帽筋に痛みがあり少し力が入りにくくなっていました。骨盤や腰部、中部胸椎(背中の真ん中部分)や肋骨の関節の可動性が悪くなっていました。
 この患者さんの場合、バッティングのときに筋肉自体を傷めてしまったことにはじまり、背中の筋肉が緊張し、関節の可動性が失われて正常に働けなくなってきたことによって、生じたと考えられます。
 主に胸背部の関節の可動性をつける施術行い、部活や授業中の姿勢などのアドバイスを行い、2回目の施術後には症状は改善され、部活中も気にならなくなりました。
 中学生や高校生の部活時の準備体操や整理体操を行っていないかあるいは不十分な学校が多いようです。特に整理体操はほとんどやっていないのが現状のようです。放課後の限られた時間での部活ですので、やむ終えない場合もあるかもしれませんが、準備体操や整理体操はとても大切です。おこなっていない選手の方はおウチに帰ってからでも良いので、ぜひ整理体操を行うようにしましょう。
(No.17)


手術をすすめられた「腰椎椎間板ヘルニア」
(20代、男性、製造業)
 4ヶ月前から左足全体に痛みとしびれがあり、1ヶ月前くらいから1日中症状がでるようになってきた。最初は痛みと足がつるような感じであったが、最近はチクチクした痛みやジワーっと冷たいのか熱いのかよくわからない感じに変わってきた。左足でも特に、太ももの前側とふくらはぎに生じる。足の指先はしびれている。腰に痛みはない。
 あぐらや歩くと痛みが増し、特に仕事(ほとんど立っている)のあとは、50mくらいしか歩けず、休むとまた歩けるようになる。
 整形外科を受診し、「MRI検査で腰の4番目と5番目の間の椎間板が左側に出ており、腰椎椎間板ヘルニア。あまりよくないなら手術をしましょう。」と説明を受け、痛み止めとリハビリとして温熱療法と牽引を処方される。あまり効かない感じがする。
 同じように手術をすすめらた知人が、カイロプラクティックを受けて手術をしなくてもよくなったと聞いて、来院。


(担当カイロプラクター)
 MRI画像(持参していただいていた)で、腰椎4番目と5番目の間の椎間板が左後方に膨らんでいるのが確認されました。触診検査では、ハムストリングス(太もも後ろ側)、腸腰筋(股関節の前のあたり)の緊張がみられました。腰部の可動域では前屈と左回旋で左太もも後ろ側に張った感じがみられました。整形外科学的検査では、SLRテストで左足が45度で太もも後ろ側に張りを感じました。神経外科学的検査において異常はみられませんでした。筋力検査でも、低下している筋肉はみられませんでした。
 この患者さんは、MRI画像で椎間板ヘルニアの存在は明らかでしたが、症状や検査から、ヘルニアだけが原因というのは考えにくいので、腰部や骨盤の働きが正常でないことや筋肉の緊張による問題も含めて考え、緊張している筋肉の緩和や腰部や骨盤の関節に可動性をつける施術を行いました。
 1回目の施術で痛みは軽減しましたが、また痛みが出てるといったように4回目まで痛みの増減を繰り返していました。患者さんの協力もあり、6回目の施術ではほとんど痛みも消え、再発もなくなり、9回目の施術で予防へと移行することができました。
 このように、MRIなど高度な検査技術において診断がなされていても、症状の本当の原因がそこに写っているとは限らない場合もあります。そこで今回のような場合、『「椎間板ヘルニア」の存在は事実だが、症状の根本的な原因とは限らない。』と言えます。しかし、カイロプラクティックも他の治療と同様に万能ではありませんし、手術やほかの治療がより適応する場合もあります。そのため、しっかり判断してくれる病院や治療院に通われることをおすすめします。

(No.16)


片足立ちができない、股関節の痛み
(30代、女性、事務)
 3日前にスポーツジムにてヨガやウォーキング、腹筋をしたあとに、右股関節の前面が痛くなった。ジムではスタッフに最初に(3ヶ月前)指導を受けてから行っていた。
 座っていると問題はないのですが、立ち上がるときに右足に力が入りづらい。体重がかかると関節が噛み合っていない感じがして痛みが生じる。

(担当カイロプラクター)
 右股関節の鼠径部あたりに痛みが限局していました。股関節自体の動きにそれほど、制限はありませんでしたが、内側に動かすと痛みが生じました。片足立ちをすることはできませんでした。検査できなかったもの以外の整形外科学的検査や神経学的検査に異常はみられませんでした。
 この患者さんの場合、腹筋を行う際に、腹筋ではなく腸腰筋(腰から股関節にかけて走る筋肉)を主に使っており、過度の緊張を起こしたと考えられました。この筋肉の緩和を主に行い、、骨盤や腰部の問題もあったので、筋肉の緩和や関節の可動性をつける施術を行いました。初回の施術後には片足立ちができるようになり、3回目の施術後には痛みもなくなり、予防を目的とした施術へと移行されました。
 正しく行うと身体にとって良いことでも、誤ったやり方をしてしまうと、身体を傷めることにつながりかねませんので、やり方に十分気をつけながら、自分のペースで行うことがとても大切です。そのため、この患者さんにあった、腹筋のやり方をお伝えし、痛みも再発することなく行っていただいています。
(No.15)


肩から背中にかけての痛みと凝り
(20代、女性、オペレーター)
 学生時代から肩こりや背中の痛みが生じるようになった。両肩のこり感と左右肩甲骨の間のこり感を特に感じる。疲れたり、肩や背中のこりが増すと頭痛が出てくる。
 仕事のある日は、夕方になるつれてひどくなる。休みの日は比較的楽である。


(担当カイロプラクター)
 姿勢検査において、頭が前方に突き出ており、円背(猫背)になっていました。頚部の可動域は前に倒すと両肩や背中に張り感、右回旋(右に回す)と左肩が張り感が生じました。整形外科学的検査や神経学的検査は異常はみられませんでした。触診では特に左側棘上筋と両側の菱形筋、脊柱起立筋に緊張と圧痛がみられました。
 この患者さんの場合、円背によって肩から背中にかけての筋肉が伸ばされ筋肉への負担がかかりやすくなっていました。その状態に加えて、パソコンに向かうことが多く、猫背のままの状態が長く続くことによって、より状態が悪化したと考えられます。また、首と背中の付け根の関節が動きにくくなっており、筋肉が正常に働けない状態を作っていたと思われます。
 このため、首や背中の筋肉の緊張の緩和や動きの悪くなっている頚部と胸部、骨盤の関節に可動性をつける施術を行い、同時に姿勢改善のためのアドバイスを伝えました。3回目の施術終了後には、ほとんど症状を感じなくなり、5回目には予防の為の施術に移行しました。

(No.14)


首の痛みを伴う慢性的な肩こり
(30代、女性、オペレーター)
 慢性的な肩こりが両方にあり、特に右側がよくこる。今までは、肩こりだけであったが、半年前から、首が痛くなるようになった。
 仕事が忙しいと特に生じやすく、首を左右や前後に動かすと、鈍い痛みが生じる。昨日から、首の下の方に激痛がおこるようになった。

 

(担当カイロプラクター)
 姿勢の検査では、首が前に出ていて、背中は円背(猫背)になっていました。首の動きの検査では、前に倒すと首から背中の筋肉が張り、首を反らすと首の下の方に痛みを再発しました。また左右とも横に倒すと首の下の方に痛みがありました。触診検査では、首や肩の筋肉に緊張と痛みがありました。神経学的検査や整形外科学的検査では異常はみられませんでした。
 患者さんの姿勢(首が前に出て、猫背)は、首や肩に負担がかかりやすく、首から肩にかけての筋肉が緊張しやすいため、症状が現れたと思われました。また、この姿勢でパソコンに向かうことが多いため、悪化したと考えられます。
 このため、首や肩の筋肉の緩和や首から背中にかけて関節に可動性をつける施術を行いました。3回目の施術終了後には、ほとんど症状を感じなくなりました。その後、同じように仕事が忙しい時に一度症状が再発しましたが、その日の施術によって、改善しました。それからは、仕事が忙しくても再発はしていないそうです。

(No.13)


頭痛を伴う首から背中にかけての痛み
(30代、女性、OL)
 2週間前から右首すじに痛みがあり、右肩甲骨の内側、背中や右腕がだるくなって症状が強くなってきたので、整形外科を受診。画像検査(レントゲン)を行い医師より「首のカーブが逆になっており、骨と骨の間が狭くなっているため、神経を刺激して痛みが出ている。」と説明をうけ、牽引やマッサージ、エクササイズ、痛み止めの薬を処方される。牽引は痛いような感じで、エクササイズをしていたら反対側の首が痛くなりはじめた。
 頭痛は頻繁に生じ、特にこめかみ付近がズキズキしている。市販の薬は効くときと効かない時があり、マッサージも良いときと悪いときがあった。
 現在(初回来院当日)は、右より左の首が痛くなっていて、じっとしていても痛い。週末に症状は強くなり、丸1日何もしなければ次の日は楽になる。
 仕事の大半は、パソコンに向かっている。

(担当カイロプラクター)
 姿勢検査では、首のカーブが少なくまっすぐ(ストレートネック)になっており、背中は猫背になっていました。可動域の検査では、右側屈(首を右に倒す)は左の首がつっぱり、左側屈では右の首がつっぱり痛みを伴いました。触診検査において、首や肩の筋肉の緊張していました。神経学的検査は正常でした。
 この患者さんの場合、からだを横から見た場合のS字カーブが崩れ、特に首のカーブがまっすぐになり円背(猫背)になっていたために、首から背中にかけての関節が正常に働いておらず、神経の働きも低下しており、首や肩の筋肉の緊張が増し、症状が生じたと考えられました。
 1回目の施術後には、頭痛もなくなり、肩や首の痛みも軽減されました。しかし、その後は症状が軽いものの再発し、4回目以降は頭痛は生じなくなり、8回目には症状は消失し、現在は再発防止のため予防の施術おこなっています。
(No.12)


腰からおしりにかけての痛み
(30代、男性、会社員)
 2日前に歩いていて、腰から右のおしりにかけてビリビリとした痛みが生じた。温泉などに行って少し楽になった。足にしびれはないが、右足の側面(外側)がチクチクすることがあった。
 この痛みの2ヶ月前くらいから腰に重たい感じはあった。10年以上前にも腰に激痛が生じたことがあった。

(担当カイロプラクター)
 姿勢の検査で、腰のカーブが強く(過剰前弯)なっていました。腰の動きの検査では、左側屈(左に倒す)で右側の筋肉が張っていました。股関節の動きの検査では前後の可動性が低下していました。触診の検査では背中から腰にかけて、また右臀部(おしり)や股関節の前面にある筋肉の緊張や圧痛が診られました。
 患者さんの体は全体的に柔軟性に欠けており、また腰のカーブが強いために、腰部に負担がかかりやすくなっていることや股関節の可動性も低く、腰や骨盤、股関節がうまく連動できていないために腰部や臀部の筋肉に痛みが生じたと思われます
 このため、背中から臀部にかけて全体的な筋肉の緩和や腰部、骨盤、股関節の関節に可動性をつける施術を行い、3回目では症状を感じなくなりました。体操やアドバイスを増やしながら、予防を含めた施術を行ないました。

(No.11)


繰り返し生じる肩こり
(30代、女性、事務職)
 肩こりがあり、良くなったり、悪くなったりを繰り返している。特に夕方になると重たい感じがし始め、ひどいときには頭痛も生じる。最初の頃は、左肩だけであったが、今では両肩に凝りを感じるようになった。
 時々、左肩から指先にかけてドクドクといったしびれを感じることもあったが、最近は出ていない。


(担当カイロプラクター)
 姿勢の検査において、首のカーブが減少しており、ほとんどまっすぐになっていました(ストレートネックと呼ばれることもある)。首の動きの検査では、右回旋(右に回す)と右の肩甲骨の内側に痛みが生じ、側屈(横に倒す)では反対側の筋肉が張っていました。首や肩の周辺の筋肉には緊張と圧痛がみられ、特に右棘上筋(肩甲骨の上の辺り)が目立ちました。
 患者さんの首はカーブが少なくなっているために、首本来の役割を果たしにくく、首や肩への負担が増加していると思われました。さらに、仕事中パソコンに向かうことが多く、悪い姿勢のまま座っての作業されていたため、首や背中の関節の可動性の低下や筋肉に緊張が生じたと考えました。また、繰り返して生じているのは、根本的な原因が解決されていなかったためだと思われます。
 このため、首や肩の筋肉の緩和や関節に可動性をつける施術を行い、それと同時に姿勢改善のためのアドバイスを伝え、1回目の施術終了後には、ほとんど症状を感じなくなりました。その後は、患者さんの意向もあり、予防を含めた施術を継続しています。

(No.10)


手足の冷え性
(30代、女性,、看護師)
 いつからか分からないが、手・足が冷えやすく、特に足がひどく冷えるようになってきた。ここ2、3年で悪化している感じがしている。
 夏も冷えるが、冬はさらにつらくなる。お風呂に入ると、入浴後1時間くらいは楽だが、また冷えてしまうので、つらくなる。

(担当カイロプラクター)
 姿勢検査では、骨盤の左右差(左が高い)があり、円背(猫背)になっていました。腰の筋肉やお尻の筋肉の緊張と痛みがあり、特にふくらはぎの筋肉の緊張と痛みが強くなっていました。また、骨盤の歪みや腰の関節に動きの低下がみられました。
 この患者さんの場合、膝から下の筋肉の緊張が強いために、血管が圧迫され、毛細血管(細い血管)までの血流が低下することによって、足先などが冷えるようになったと考えられました。
 血流を改善させるため、ふくらはぎなどの筋肉の緩和と骨盤や腰の関節の動きを改善し、神経の働きを正常に戻すように、施術を行いました。
 施術を重ねるごとに、冷えを感じることが少なくなり、7回目にはほとんど冷えを感じられなったようで、エクササイズなどを伝え、再発防止を心がけていただいています。
(No.9)


頭痛を伴う肩こり
(30代、女性)
 以前より、肩こりや頭痛があり、目の奥から頭の上にかけてズーンと重い痛みだった。ここ1週間くらいでひどくなっており、ムカムカする吐き気もするようになってきた。1週間前には、いつもにはない立ち仕事を行い、気をいつも以上に使っていた。
 マッサージに数回行き、いつも楽になっていたが今回の症状は良くならなかった。

(担当カイロプラクター)
 姿勢検査では、頭が前方に突き出ており、背中も丸まっていました。可動域の検査では、屈曲(前に倒す)で少し気持ち悪くなり、伸展(反らす)では首の真ん中に痛みを生じました。触診検査において、首や肩の筋肉の緊張をはじめ、首の付け根(髪の毛の生え際)が特に緊張し圧痛を伴い、頭痛も増しました。
 この患者さんの場合、頭が前方にあることによって、首や肩の筋肉の緊張が増したこと、首の関節の可動性が低下したことなどによって、症状が生じたと考えられました。
 3回目の施術時には、ほとんど頭痛もなくなり、肩こりも軽減されました。特に前方に出やすい頭を戻しやすくするアドバイスを行い、症状改善の施術から予防を目的とした施術に移行中です。
(No.8)


高校生の部活時の腰痛
(10代、女性、高校生)
 1年前にバスケットボールの部活中に走っていて初めて腰痛になった。腰全体が重たいような痛みであり、走っているときやジャンプの着地のとき、授業中に座っているときなどに痛みが悪化する。足のしびれなどはないが、両足首をよく捻挫する。
 整形外科では、「腹筋が弱くて、背筋とのバランスが悪い」と言われ、電気治療や温熱療法を受けているそのときは楽になるが、翌日には痛くなるということを繰り返している。

(担当カイロプラクター)
 初回の可動域は伸展(後屈)で腰の下部に痛みが生じ、右側屈(体を右に倒す)で腰の真ん中やや右に痛みが生じました。姿勢検査では、下部腰椎の過剰前弯(腰が反っている)が見られ、整形外科検査では、ハイパーエクステンション(うつ伏せから背中を反らす)で顕著に陽性反応を示し、神経学的検査では陰性でした。
 骨盤や腰部、下部胸椎(背中の真ん中からやや下の部分)の関節の可動性が悪くなっていました。
 この患者さんの場合、下部腰椎(腰の下のほう)が反りすぎているために、関節へ負担がかかりやすい状態にありました。その状態のまま、走ったり、ジャンプしたりとさらに腰を反る動きが頻繁に加わり、腰痛が生じたと考えられます。
 部活の合間に来院していただき、主に関節の可動性をつける施術行い、部活中や生活でのアドバイスをし、腰痛は改善されました。
 部活を行なう選手の場合、痛みがあっても練習を行うのは当たり前のようです。選手生活を長く続けるためにも、より良いパフォーマンスをするためにも休む勇気が必要なのですが、休みたくても休めない環境(レギュラーから外される、周りの選手の冷たい態度など)が事実としてあります。チーム環境をより良くすることもスポーツ障害を軽減させる要素になると考えます。
(No.7)


肩から手にかけてのしびれ
(40代、男性、銀行員)
 3週間前から左肩から親指にかけてジ〜ンとしびれるようになった。特に思い当たる原因はないが、首がピリッとなりだんだん重くなったことはあった。何も感じない時もあるが、仕事中や疲れたときなど症状がひどくなる。2,3日前からは後頭部に重たい頭痛を生じるようになった。
 2年前にも同じようなしびれがあり、そのときは病院(整形外科)に行き、画像検査(X線)の結果「首の骨の間が狭いので神経を圧迫して、しびれている」と説明され、牽引治療、電気治療などを行い、約3ヶ月間通い、改善した。

(担当カイロプラクター)
 姿勢検査において、円背(猫背)が見られ、首は左側に若干傾いていました。触診検査では、左大・小胸筋(胸の筋肉)が緊張しており、押すとしびれが増強しました。首を反らすと左胸が張る感じがあり、左側に倒すと左胸が圧迫されるような感じがありました。神経学的検査では左右差は見られませんでしたが、整形外科学検査では、TOS(胸郭出口症候群)の検査で陽性となりました。うつ伏せになるとしびれは増加しました。
 患者さんは、円背のため首が前に出ていたり、左に傾いていたおり、首の関節がうまく働いていない状態でした。また、左胸の筋肉の緊張が強く、腕や手に向かって走る神経を圧迫している可能性が高いと考えられました。
 緊張している筋肉を、しびれが増加しないように注意しながら緩和して、動きの悪くなっていた関節に動きをつける施術を行い、頭痛は早期に消失しましたが、しびれは残っていました。その後、家庭でも行なえるエクササイズなどをお伝えしながら施術を続け、12回目にはしびれも消失しました。
 現在は、再発防止にのため、約1ヶ月に1度の予防治療に移行されています。
(No.6)


「腰椎椎間板ヘルニア」と診断された腰痛
(20代、男性、自動車学校教官)
 1週間前に、自動車学校の生徒が運転する助手席に乗車しており、その際に生徒が急ブレーキを踏み、降車すると突然、腰に激痛がはしった。だんだん痛みは増し、座っているのが特につらい。
 病院(整形外科)を受診したところ、MRI検査にて「腰椎の4番目と5番目の間の椎間板が出ている。手術の必要はまだないが腰部椎間板ヘルニア。」と診断され、「1〜2週間は仕事を休んで安静にするように」と説明されたそうである。
 既往歴として、7年前にも腰痛になっており、そのときは、左足のしびれを伴い、椎間板ヘルニアの手術を行なった。その後数年間は、何事もなく良かったそうである。


(担当カイロプラクター)
 触診検査において、腰部の筋肉の過緊張と圧痛、右臀部(おしり)の圧痛、腸腰筋(股関節の前のあたり)の圧痛が顕著に見られました。姿勢検査では、腰部の後弯(猫背)が座位で特に目立ちました。腰部の可動域に目立った制限は無かったものの、左右側屈(体を横に倒す)、伸展(体をうしろに反らす)で腰痛を再現しました。神経外科学的検査では、左足のS1領域(足の甲の小指側)が右足に比べて触覚が若干低下していました。
 患者さんは、過去に腰椎ヘルニアの手術をした経験があり、元々背中が円背(猫背)になりやすかったことが予測できました。この状態にさらに、仕事の関係で、座っていることが多く、また自動車のために振動も加わったために、腰部に対する負担が増したために生じた可能性が高いと考えられました。
 このため、特に仕事中に気をつけていただきたい姿勢などのアドバイスを主に行い、緊張している筋肉の緩和や腰部や骨盤の関節に可動性をつける施術を行いました。
 症状が強かったため、翌日も来院していただきましたが、症状はほぼ改善しており、3回目の治療では症状が消失しました。
 患者さん自身、ヘルニアと診断されたのは2回目であり、再発してほしくないということで、再発防止のため1〜2ヶ月に1度来院されています。

(No.5)


首から腰にかけての張り感
(30代、女性、OL)
 首は10年、肩こりは約5年前から始まり、張った感じや凝った感じが強い。背中は肩甲骨の内側から腕まで張った感じとボワーっとした感じがある。
 仰向けで寝ていることが辛く、横になって身体を丸めていると楽に寝ることができる。


(担当カイロプラクター)
 姿勢検査において、首が前傾し前方に出たように見え、座ると円背(猫背)が目立ちました。頚部の可動域は、回旋(回す)の可動性低下と屈曲(首だけのおじぎ)動作において上部胸椎周辺に張り感を再現しました。整形外科学的検査では陽性はなく、神経学的検査では、両手のC7領域にくすぐったい感じがありました。触診では特に棘上筋と菱形筋に緊張と圧痛がみられました。
 患者さんは仕事中パソコンに向かうことが多く、常に猫背ぎみで顔を突き出したような格好で作業されていたため、頚部や胸部、骨盤の関節の可動性の低下や首や背中の筋肉に緊張が生じたという可能性が高いと考えました。
 このため、筋肉の緊張の緩和や頚部と胸部、骨盤の関節に可動性をつける施術を行い、同時に姿勢改善のためのアドバイスを伝え、3回目の施術終了後には、ほとんど症状を感じなくなりました。その後もストレッチなどのアドバイスを伝え、姿勢改善を行ないました。

(No.4)


股関節が開きづらい
(50代、女性、主婦)
 スポーツジムにてピラティスのクラスを受講している際に、右の股関節が開きづらいことに気がついた。あぐらをかくのもつらいが、痛みがすごくあるというわけではなく、気になる程度である。
 以前に左膝に関節鼠が現れ、痛いことがあった。


(担当カイロプラクター)
 股関節は左側は正常に可動していましたが、右側の外旋(あぐらのように股関節を開く状態)約20°と制限されていました。
 股関節の問題に加えて、骨盤や腰部の問題もあったので、筋肉の緩和や関節の可動性をつける施術を行い、神経が正常に働くように左右のバランスを整えました。回数を重ねるごとに可動域も広がり、7回目の施術では左右の開きが均等になりました。
 患者さんは畳の上での生活が多く、椅子などを使わずに女の子座り(正座の状態から足を横にする)やあぐらをかくことが多いため、施術に加えて生活の中での改善点をお伝えしました。
 現在も健康な身体を維持するために、スポーツジムに通いながら、予防のために通院されています。

(No.3)


首・肩のこり
(40代、女性、主婦・パート)
 以前より、首や肩のこりはあったが、半年くらい前からひどくなり始め、ここ1週間は特に辛くなってきた。両方の首から肩にかけて重たいような感じがしており、首の付け根あたりは時々熱くなるような感じがしていた。
 事務の仕事が多くなってきたとともに、症状が重くなり始めた。安定剤を飲まないと辛い日がある。

(担当カイロプラクター)
 初回の可動域は伸展(後屈)で首の付け根がつまったように痛みが生じ、左右の側屈(横に倒す)では、筋肉が張り制限されていました。触診では、首から肩にかけての筋肉の緊張が特に目立ち、痛みも伴っていました。また、右胸の筋肉の緊張により、右肩が前に出ていました。
 この患者さんの場合、事務仕事が増えたことによって、座る時間が長くなり前傾の姿勢でいることが多くなったため、首や肩周辺の筋肉の緊張などが生じたと思われます。
 座っているときや普段の生活での姿勢の指導に熱心に耳を傾けられ、しっかりと実行されたため、早期の回復につながったと考えられます。
(No.2)


急性腰痛(ぎっくり腰)
(30代、女性、英語講師)
 昨日(来院前日)、椅子から急に立った時から腰に激痛がおこり、そのときは吐き気もあったが、今日(当日)は吐き気はない。じっとしていると、鈍く疼くような痛みで、動くと指すような痛みとなる。特に前屈みが痛みのために行なうことが出来ず、膝も曲げることが出来ないために靴下を履くのにも苦労する。足へのしびれはない。ぎっくり腰の生じる1週間前から腰に鈍い痛みがあった。以前にも激痛があり、レントゲン撮影を行なったところ医師からは異常はないと言われた。

(担当カイロプラクター)
 来院のときは、壁に手をつかないと歩けない状態でしたが、検査を行なうことはできました。整形外科学検査において、腰痛の再発と腰の関節の問題、筋肉の問題が顕著に現れました。可動域は前屈10度とほとんどできない状態でした。
 まず、筋肉の緊張をとり、関節に動きをつける施術を行い、初回で前屈が60度まで行なえるまでに回復しました。その後5回の施術を行い、腰痛はなくなり自覚症状もなくなりました。現在では、再発防止のために、1ヶ月に一度来院されています。
 急性腰痛は、事故や外傷などがなければ、ほとんど急に生じたものではなく、普段の生活の中で、知らず知らずのうちに溜めた疲れや痛みが、ある動作をきっかけに生じるケースが多くみられます。この方の場合も、以前から腰痛を経験しており、前兆があったため、そのときに施術を行い改善していれば、ぎっくり腰の耐え難い痛みに襲われることもなかったと考えられます。

(No.1)


 


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